「もう年だから」は間違い? あなたの不調、本当の原因は意外な”土台”にあった
体のあちこちが痛んだり、以前はなかった不調を感じたりしたとき、「もう年だから仕方ないか」と、つい自分に言い聞かせて諦めてしまってはいませんか?
もしそうなら、今日はその考え方がガラッと変わるかもしれない、新しい視点をご紹介します。実は、「時間」が経過することと、体の「機能」が衰えることは、イコールではありません。この決定的な違いを理解することこそが、生涯にわたって健康的な姿勢を保ち、元気に過ごすための隠された鍵となるのです。
あなたの不調の本当の原因は、まったく予想外の場所にあるかもしれません。一緒にその秘密を紐解いていきましょう。
1. 「加齢」と「老化」はイコールじゃない
まず理解すべき最も重要な点は、「加齢」と「老化」はまったくの別物だということです。
加齢とは、誰にでも平等に訪れる、単なる時間の経過を指します。50歳だった人が1年経てば51歳になるように、これは誰にも避けることができません。
一方で老化とは、年齢を重ねるにつれて心や体の機能が低下していく「プロセス」のことです。そして、このプロセスの進むスピードは人それぞれ大きく異なります。
ここで、ひとつの例え話をしましょう。「加齢」は止められない時間そのものですが、「老化」は時計の針のようなものです。この例え、すごくしっくり来ませんか? つまり、その針が進むスピードは、あなたの生活習慣次第で早くもなれば、遅くすることもできるのです。あなたには、その時計の針の速さをコントロールする力があるのです。
「アンチエイジング」の本当の目的とは、カレンダーを止めることではありません。老化のプロセスをできるだけ緩やかにし、健康寿命(元気でいられる時間)を伸ばすことなのです。
2. 見た目の年齢は「姿勢」に表れる
では、そのコントロール可能な「老化」は、体のどこに最も分かりやすく現れるのでしょうか。その答えが「姿勢」です。あなたの姿勢は、いわば機能的な年齢を示す直接的なバロメーターだと考えてみてください。
老化が進んだ姿勢には、典型的なサインが見られます。背中が丸まり(円背)、バランスを取るために頭と顎が前に突き出て、膝は常に少し曲がった状態になり、骨盤は後ろに倒れてしまいます。
これらの変化は、単に年を重ねたから起きるわけではありません。重力に抗う筋肉(抗重力筋)の衰えや関節の硬化、さらにはスマートフォンやデスクワークで前かがみの姿勢を続けるといった生活習慣など、様々な要因が複雑に絡み合って引き起こされるのです。そして、これは単なる見た目の問題ではなく、転倒のリスクを高め、慢性的な痛みを引き起こし、呼吸を浅くするなど、生活の質を大きく下げる深刻な問題につながります。
3. 体の本当の土台は「足」だった
姿勢を良くしようと「体幹を鍛えましょう」「柔軟性を高めましょう」といったアドバイスをよく耳にします。しかし、これらは根本的な解決策ではないかもしれません。なぜなら、ほとんどの人が見過ごしている、体の本当の土台があるからです。
その土台とは、ずばり「足」です。
私たちの体全体を支える構造は、普段あまり意識することのない、この足の上に乗っています。体のどこかに痛みや不調があるとき、私たちはその痛みのある場所ばかりに注目しがちですが、原因はまったく別の場所、つまり土台そのものの崩れにあるのかもしれません。
腰が痛いからって腰だけマッサージしてもらっても、根本的な原因である足の崩れをそのままにしていたら、それって結局一時的なその場しのぎでしかないってこと。まさにバンドエイドを貼ってるだけなんです。
だからこそ、私たちは問い直さなければなりません。今、本当にケアすべきなのは、痛みを感じるその場所なのでしょうか? それとも、すべてを支える土台そのものなのでしょうか?
4. 不調は足から始まる「負のドミノ倒し」
足の問題は、足だけで終わりません。それはまるでドミノ倒しのように、体全体へと「負の連鎖」を引き起こします。不調が現れるプロセスは、次のような順序で起こります。
1. まず、足裏にある3つのアーチが崩れ、体を支える土台そのものが不安定になります。
2. すると、その上に乗っている骨盤が傾き、バランスを崩します。
3. 最終的に体は、倒れないように必死でバランスを補正しようとして、背中を丸め、頭を前に突き出すしかなくなるのです。
つまり、私たちが悩んでいる多くの姿勢の問題は、このドミノ倒しの最後の牌が倒れた結果にすぎません。その連鎖は、体の最も低い場所、私たちの足元から始まっているのです。
あなたの土台に問いかける
これからの超高齢社会を元気に生き抜いていくためには、文字通り「足元から」自分の健康を見直すという視点が不可欠です。自分の足と向き合うことは、「老化」のスピードを自分でコントロールし、生涯自分の足で好きな場所へ歩いていくために最も賢明で積極的な第一歩だと、私は心から思います。
最後に、あなた自身に問いかけてみてください。
「あなたの体を支える1番大事な土台、本当に健康だと言い切れますか?」

